メタボリックシンドロームについて
メタボリックシンドロームの診断基準は、日本と世界保健機構(WHO)や国際糖尿病連合会議(IDF)では見解が若干違っています。
1980年代後半からシンドロームXや、死の四重奏などと呼ばれる、内臓脂肪が原因の疾病症候群の研究が行なわれていました。その後2001年WHOが診断基準として発表した代謝症候群で、世界的な注目を浴びるようになりました。
日本では、関連する成人病学会などから選ばれた委員によって、2005年に統一的な診断基準が策定されました。そして同年にはIDFの基準がWHOに提案され、国際標準になりつつあります。
日本とIDFともに、内臓脂肪蓄積を重視している点は共通しています。両者の相違は、日本人と欧米人の身体的違いから、腹囲、血圧、中性脂肪値、HDLコレステロール値、空腹時血糖値処で、違いが生じるもので、民族差と言ってよく、基本的な見解の相違はありません。
メタボリックシンドロームは、内臓脂肪蓄積から様々な内分泌因子が分泌され、代謝異常を引き起こし、動脈硬化などの冠動脈疾患や心筋梗塞などの心血管疾患の疾病の原因とされています。もともと生活習慣に起因する生活習慣病です。
日本に限らず、肉類を中心とした動物性食物中心の食生活は、国際的にも普及しつつあります。その治療法は食生活の改善で、脂肪の摂取を制限するとともに、新陳代謝によって内臓脂肪の燃焼を促す運動を行なうものです。
予防もしくは根本治療が期待できますが、本人の自覚と家族の協力は不可欠と言えます。